採用情報

ヒューマンドキュメンタリー

ベネッセビジネスメイトで活躍する社員を紹介します。
仕事への想いから、プライベートまで熱く語ります。

今ある「当たり前」の
幸せにいつも感謝
岡山メールサービス課
岡島智徳(おかじまとものり)さん
Profile

ベネッセビジネスメイト岡山事業所が開設された2006年より在籍。途中の休職を乗り越え、メンバーから指導員へ。様々な困難に面してきたからこその温かいまなざしで、メンバーを育成している。

※この記事はベネッセグループの社内イントラに掲載されたものを転載しています

頑張れば正社員になれるかもしれない!

岡山事業所開設前の2006年2月に実習を受け、南方メール室メンバーの一人としてスタートしました。それまではスーパーで仕事をしていたのですが、ずっとパートでした。当時、結婚を考えていて生活を安定させたく、職業安定所に相談に行ったら、ベネッセが特例子会社を設立することを教えてくれました。「頑張れば正社員になれるかもしれない」という思いで紹介をお願いしたのがBBMとの出会いです。

以前働いていたスーパーは就業環境が厳しく、残業も多かったですし、自由に休みを取ることも難しかった。私は小学校2年生の時に腎臓の細胞が死んでいく稀な病気にかかり、16歳から今(41歳)までずっと透析をしているのですが、ベネッセビジネスメイトに来て初めて透析のための通院に配慮してもらえた。本当に働きやすい環境を提供いただいていると思っています。初めてボーナスをいただいたのもBBMです。スーパーではパートだったので「ボーナス」の存在も知らなくて、税金が1か月に2回引かれたので、「間違っているのでは!」と言いに行ったのは今でも笑い話です。

順調ではなかったからこその喜び

入社から今日までが順調だったわけではありません。一度休職しています。当時の上司や指導員とのコミュニケーションがうまくいかず、眠れなくなり、体調を崩しました。休職したときは正直に言うと「もう二度と戻らない」と思っていました。ほかのところを探そうと職業安定所に行ったのですが、職員の方に「ベネッセビジネスメイトの職場環境は恵まれている。もう一度考え直したほうがいい」と説得され、サポートを受けながら職場に復帰する「リワークプログラム」を活用して復帰しました。そんな紆余曲折があったので、2012年に岡山県の産業労働部長賞をいただいた時は本当に嬉しかった。この賞は産業労働関係事業の推進のために貢献し、その功績が特に顕著である個人または団体を表彰するものだそうで、そんな賞に会社が私を推薦してくれたこと、そして県が私を選んでくださったことに、頑張ってきたことが報われた思いがしました。「ご家族同伴でぜひ!」とのことだったので、恥ずかしいからいやだという妻を半ば強引に連れていった授賞式もとてもいい思い出です。

「無理」と言いたくない

いろいろな思いを抱えながら歩んできただけに、せっかく来てくれたのに仲間になってもらえなかった実習生を思う時、いつも苦しく思います。すべての人に合う職場というのは難しいことだし、頭ではわかっているのですが、いつも「何とかしてあげられなかったのかなぁ…」と自分の力不足を痛感してしまいます。自分が正社員を夢見てBBMに来た時のように、あの子もきっと夢を持っていたんじゃないかな…と思ってしまうのです。これは何度直面しても慣れないシーンで、そして慣れてはいけないシーンだと思っています。自分一人では苦しくなるので、上司や定着推進課の方と話すのですが、話が行き詰まると沈黙が続きます。二人も「無理」と言いたくないのです。何か道はないのか、その人が幸せになる方法はないのか、ずっと考えています。障がいを持たない方がなぜそこまでできるのか…と不思議に思うほどの熱意であり、一方で企業としての立ち位置もしっかり考えていて、本当に尊敬しています。

自分の心はどこにある?

前述したお二人もまさしくそうですが、「心は伝わる」と思っています。良くも悪くも。自分の心がどこにあるのかを見失わないように気を付けています。心から相手のことを思っているのか、思っているように見せているだけで自分の都合になっていないか。今振り返ってみると休職したときは「こうあるべき!」という思いが強く、理想に追いつけなくなって自分を責め、苦しくなってしまった部分があったのではないかと思います。それって「ちゃんとしている自分が好き」なだけで「自分の都合」なんです、結局。自分ではどうにもできないことをどうにもしないで一人で苦しむのは自己満足。本当に相手のことを思うなら色々な人の手を借りて解決してあげたほうがいいじゃないですか。以前妻が好きで見ていたテレビドラマ「花より男子」のワンシーンで「結局、人の心を動かすのは人の心でしかない」というセリフが私の思いを的確にとらえていて、それ以来ずっと頭に残っています。ストーリーは知らないんですけど(笑)

「BBMがあるから安心」と言われる会社に

今後の目標ですか…。個人的なところでいうと、障がいがあって、実習からスタートして指導員になっているメンバーは、岡山では私しかいません。能力が高いメンバーがたくさんいるので、彼、彼女らが指導員になっていく道筋を作りたいと思っています。内心「この人は指導員の素質があるな」と思うメンバーにはちょっとだけ厳しいかもしれません。「もっとできる、育ってほしい!」という気持ちと自分がつらかった時の気持ちがせめぎあって、バランスが難しい…と思う日々です。一人でも「岡島さんみたいになりたい」と思ってくれるメンバーが出てくれることを期待しています。そして、BBMとしては障がいを持つお子様を持つ親御さんが「ベネッセビジネスメイトがあって安心」と言ってくれる会社にしたいと思います。私は片目が見えません。亡くなった両親が「自分が生きている限りは見えない目の代わりになる。でもいなくなった後はどうするの…?」とずっと心配していました。会社に見学にいらっしゃる親御さんはみなさん同じ思いを抱えています。その不安を安心に変えられる存在になりたいと思っています。

「当たり前」が幸せ

血圧の調節がうまくできなく、昨年入院しました。過去には心臓も手術しています。子どものころから命の危機が傍にあった。だからこそ、朝起きて、見送ってもらって、仕事して、帰ってきて、夜ご飯を食べながら今日起こったことを妻と話す。そんな日々の生活が何より幸せです。普段の「当たり前」の生活は明日もあるとは限らない。だから今ある「当たり前」の幸せにいつも感謝して生きることが私の「よく生きる」だと思います。

岡島さんの横顔

平日はなかなか時間が取れないので、夫婦で出かけるのは日曜日になります。
映画に行ったり、買い物へ行ったり、高速道路には乗らず裏から入れるサービスエリアに行ったり、私は免許がないので妻がいろんなところへ連れて行ってくれます(笑)
休みの日は二人の時間を大切にするように心がけています。
そんな最近の二人の話題は宇宙!!
宇宙の大きさや星々には普段の自分がちっぽけに感じるロマンがあります。

岡島さんってこんな人!

  • 岡島さんと一緒に働くことができて、とても嬉しく思っています。いつも笑顔でいるところがステキで、また弱い部分を見せてくれるところも素晴らしいです。
    体調を維持管理しながら働き続けることの厳しさを、ずっと見てきました。気づきや学びをありがとうございます。これからもメイトの宝であり続けてください。
    中野 徳洋 さん(岡島さんの上司)

  • あったかくて包容力にあふれた人です。
    そばにいる人の様子、表情を見て、声かけたらいいときは声をかけ、だまって寄り添ってあげたらよいときはそっと見守ることができる。
    あららどうしよう、ということがあっても、今指摘すべきでなければ、ぐっと言葉を抑えて待つことができる。そんな優しさがあるんです。腹はもう少し引き締めたほうがいいな。 山川 ちぐさ さん(岡山シェアードサービス部 部長)

  • 私が見る岡島さんは、「常に前向き」、「まわりの人を大切にする人」。体調のことなどしんどいこともあると思いますが、いつも笑顔で仕事をしてくれています。また、いつも一緒に働くメンバーのこと、奥様のことなどを嬉しそうに話してくれます。
    岡島さんには、これからも無理をせず長く働き続けてほしいと願っています。 桜田 満志 さん(社長)